マック田口の《三谷将之引退記念試合観戦記》

以前予告したとおり、第62代日本バンタム級チャンピオン、三谷将之(高砂)の引退式。
これに“あしボク関西支部”マック田口も参戦しました。
諸事情あってちょっと遅くなりましたが、当日の模様をレポートします。
この日の兵庫県高砂市周辺は初夏を思わせるような陽気。

全ての試合が終わると会場は暗転。設置された巨大スクリーンに、三谷のこれまでの戦いが映し出された。
リングアナのコールで三谷の入場曲が鳴り響き、スーツ姿の三谷がリングに登場。
続いて――
★畑中清詞(元WBC世界スーパーバンタム級チャンピオン)
★飯田覚士(元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン)
★辰吉丈一郎(元WBC世界バンタム級チャンピオン)
★山口圭司(元WBA世界ライトフライ級チャンピオン)
☆長谷川穂積(WBC世界バンタム級チャンピオン)
☆名城信男(WBA世界スーパーフライ級チャンピオン)
列席した新旧のチャンピオンたちもリングに上がり、ひとりひとり三谷に労いの言葉を述べ引退に花を添えた。

胸を張って三谷は言った。
そして引退のテンカウントが鳴り響く。
健文トーレス(大鵬)と対戦、10回判定で下し日本バンタム級タイトルを奪取。ロリー松下(カシミ)とのOPBFバンタム級タイトルマッチ、大場浩平(大一スペースK)や池原信遂(大阪帝拳)との日本バンタム級タイトルマッチなど、日本国内のバンタム級で、三谷はその存在をおおいに発揮した。
そのバンタム級には、ご存知のとおり同郷で長谷川穂積がWBCチャンピオンとして君臨中。
一時は同郷世界タイトルマッチ実現の夢も膨らんでいただけに引退は残念ですが、三谷は今後もトレーナーとしてボクシングに関わっていきたいとのこと。
夢の続きは高砂ジムの後輩たちに受け継がれていくだろう。
三谷が所属する高砂ジム・山下忠則会長にも、ひきつづき私たちボクシングファンに好試合を提供してくれることを期待したい。
《文中一部敬称略》
[あしボク特派・マック田口]
Makoto "Mac" Taguchi
この記事へのコメント
第2の人生で、世界チャンピオンを育てて下さい!